2014/5/25 五条天神社大祭
江戸里神楽 吉村社中
※30分過ぎから予備機に切り替えたので、画質と音質が落ちます。
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「伊吹山」
東国を平定し、尾張を訪れた日本武尊。妻の美夜受比売との歓びの宴の最中に「伊吹山から只ならぬ気配を感じる」と静止する美夜受比売を振り切って伊吹山へと向かいます。日本武尊は山の神に素手で立ち向かうものの力及ばず、美夜受比売が草薙剣をもって駆けつけた時には既に虫の息でした。死期を悟った日本武尊は最期の力を振り絞り下山します。
「日代の宮」、「熊襲征伐」と続く日本武尊の三段(社中により多少異なる)の最後の演目です。あっさりとしていますが「黄泉醜女」や「天返矢」、「孔舎衙坂」と同様に救いのない悲惨な結末で幕を閉じます。
山の神は専用面を用いることもありますが、ここでは大蛇の面と形を用いています。
吉村社中さんでは美夜受比売が寄り添い舞台を退きますが、この他に深手を負い白鳥になって舞台を去る武尊、残された美夜受比売は大和国の美しさを讃えるうたを謡い幕となる演出もあります。