2016/09/05 平沼水天宮 例大祭(横浜市西区)
横浜市無形文化財 土師流子安神代神楽 横越政義社中(横浜市神大寺)
IMGP01451
「天岩戸」

素戔嗚の狼藉に怒った姉であり、日の神である天照は天の岩屋に籠られてしまいます。これにより世の中は暗くなり、神々が一計を案じるというのが、この演目です。天照の随神であります児屋根は知恵の神である思兼を呼び出します。思兼は天鈿女に舞を舞わせて、開いたところを剛力の神の手力男に開けさせよと策を講じます。早速、呼び出された鈿女は思兼の命を受けて舞を舞います。最初は厳かな舞もやがて激しく滑稽な物となっていきます。これに神々は大笑い、気になり外の様子を伺おうと天照は岩屋の戸を少しばかり開けます。ここぞとばかりに鈿女は手力男を呼び出します。鈿女、思兼にいざなわれ、岩戸を開けようと手をかけますが、掴むは笹の葉ばかり、何度となく岩戸に挑み遂に岩戸が開き、天照が現れ再び世の中は明るく照らされるものとなります。

勘当場と呼ばれる「神逐蓑笠」から続き、追放された素戔嗚による大蛇退治の「八雲神詠」の後に本演目が続きます。この後に姉弟の仲直りとなる「剣玉誓い」(横越社中では千早剣玉)へと続いていきます。
この演目では特殊な装置として岩戸に見立てられたつい立が設けられます。この岩戸の前で徐々に乱れ滑稽な舞に転じていく鈿女の舞、力強くこじ開けんとする手力男の舞がこの演目の見どころの一つとなっています。平沼水天宮の舞台は花道を設けておりませんが、最後に手力男が芝居振りに大見得を切って退場するのは花道を退場する演出です。