2015/11/17 大國魂神社 酉の市
国指定重要無形文化財江戸の里神楽 十九世 山本頼信社中
M2900043
「山海交易」
瓊瓊杵尊はある時、息子である二人の兄弟、火照命と火遠照命を呼びつけます。性格が対照的な二人の兄弟に瓊瓊杵尊は一計を案じ、兄であり気性の激しい火照命(これより後海幸彦)には釣竿を授け、穏やかな大海で釣りでもしながら暮らす様に命じます。弟の火遠照命(これより後山幸彦)は優しすぎる為に弓矢を授け、山で狩りでもしながら暮らすように命じます。盃を交わし、兄弟二柱の神はそれぞれの山海へと赴いて行きます。
「山海交易」は四つから五つ程の場面に別れ、里神楽の中でも大変に長い演目です。今回は物語の導入にあたる言い付けの一場です。この後、二人の竿と弓矢を交換する幸替えへと続きます。